皮ふ炎とステロイド薬は、切っても切れない関係ですよね!
お医者様に言われた通りにお薬を使用しているという方もいると思いますが、
この機会に、ご自身が使用しているステロイド薬について知識を深めてみてもいいかもしれません。
ステロイドとは
皮ふ炎の症状がでて、病院にいくとまず最初に処方されるのがステロイドです。
ステロイドとは、皮ふ炎に効果があるとされている塗り薬です。
最初はステロイドでも症状が落ち着くのですが、
使用を辞めるとすぐ症状がぶり返してしまうことがあるのが難点です。
そもそも、アトピーというのは、体を守る免疫機能がバランスを崩している状態です。
免疫とは、体の細胞が外のある物質から身を守るために戦うことですが、
このバランスはホルモンによって保たれています。
ステロイドは免疫機能に対して「戦いをやめなさい」と指令を出すものであるため、
これを塗ると過剰な免疫反応が抑えられ、皮ふ炎が治まります。
ステロイド剤は、初めての患者が塗ると効果はてきめんであり、すぐに綺麗な状態になります。
しかし、塗ることを辞めるとたちまち元の状態あるいは元より酷い状態になってしまいます。
そのため、またステロイド剤を塗ることになり、
これを繰り返すうちにステロイド剤が手放せなってしまうという悪循環に陥りやすいのです。
ステロイドとの付き合い方
ステロイド外用薬とうまく付き合う為には、使い方をしっかりと守る事が大切です。
【ステロイドを上手に使う為の3つのポイント】
- 決められた量を塗る
- 患部以外に広げて塗らない
- 自己判断で塗り続けたり、塗るのをやめたりしない
ステロイド薬は短期的にしっかり使い、後に残さないのが一番重要です。
ダラダラといつまでも塗ってしまうと、皮ふ炎が慢性化していきやすいので注意しましょう。
そして、ステロイド薬はあくまでも対症療法ですので、
最終的には、体質を整えていくことを目指すようにしましょう。
皮膚科の先生の意見は…
長く皮膚科を受診し、インターネットなどで皮膚炎について調べるなど、皮膚炎の知識が増えてくると、
ステロイドに頼ることを止めたくなってしまいます。
皮膚科の先生は副作用についての疑問などを聞かれても
「ステロイド剤で症状を抑えることができるため、まずはステロイド剤で症状を抑え、
症状が治るに従って弱い薬に替えていき、最終的に非ステロイド剤に替えることで皮ふ炎を治すことができる。
また、ステロイド剤について副作用が騒がれているが、それはだらだら使っているからであり、
さらに塗り薬はたとえ長期間使用しても全身的な副作用が起こることはない」
と主張することがほとんどです。
確かに先生のおっしゃることは正しいのですが、
やはり、いつまでもステロイドが手放せない生活は続けたくないものです…
ステロイドは止めたほうが良い?
本当に止めない方が良いのか?やはり止めた方が良いのか?
現状、ステロイド剤を使用しながら、症状を上手にコントロール出来ている状態であれば、
全く使用するのを止めたり、まだ軽微な症状だろうから塗らない、などといった
無理してステロイドを辞める必要はありません。
しっかりとステロイドを使用しながら、症状を抑えていくことの方が重要です。
しかし、ステロイドを何十年も使い続け、ステロイドが効かなくなってきてしまっていたり、
ステロイドを使う事で正常な皮ふにも炎症が広がってきてしまっているようでしたら、
ステロイドを使う・使わないよりも、早期に生活習慣の改善が必要です。
ステロイドも、澄肌漢方堂も、お体の様子を見ながら上手に付き合っていきましょう。
澄肌漢方堂の生薬配合のお薬は、ステロイドのような即効性は期待出来ませんが、
服用を続けていくことで体の内側から体質を改善していくことができます。